鼻水には、体を守るための重要な役割があります。以下にその主な役割を説明します。
1. 異物の侵入を防ぐ
鼻水は、ホコリ、花粉、細菌、ウイルスなどの異物が体内に侵入するのを防ぎます。
• 粘液が異物を捕まえ、体外に排出されやすくします。
• 異物が付着した鼻水は、くしゃみや鼻をかむことで体外に排出されます。
2. 鼻の粘膜を保護・潤滑
鼻の中は乾燥しやすく、外気からの刺激を受けやすい場所です。鼻水(粘液)は粘膜を潤し、傷つかないよう保護します。
• 乾燥を防ぐことで、ひび割れや炎症を抑えます。
3. 異物の排出を促進
鼻水が増えることで、ウイルスや細菌が体外に排出されやすくなります。
• 風邪やアレルギーの際に鼻水が多くなるのは、この防御反応の一環です。
4. 加湿と温度調節
吸い込んだ空気を適切な湿度と温度に調整する役割もあります。
• 鼻水が気道内の空気を温め、湿らせることで、肺や気管の負担を軽減します。
5. 免疫機能の一部
鼻水には免疫物質が含まれています(リゾチームや抗体など)。これらが細菌やウイルスを攻撃し、感染を防ぎます。
まとめ
鼻水は単なる不快な分泌物ではなく、異物の侵入を防ぎ、粘膜を守り、免疫機能を助ける重要な役割を担っています。
風邪やアレルギーの際に鼻水が多くなるのは、体が防御反応をしている証拠です。